私自身、とても天邪鬼なんだろうと思う。

報じられているライブドアの疑惑について、「何故ここまで騒ぐのだろう?」と思っている。

地検特捜部が物々しく動いた割りには、言葉は悪いが疑惑が小さい(笑)。


堀江氏の経営手法に批判的で、彼をヒーロー扱いしてきたメディアに対し拙ブログは幾度かアンチテーゼを投げかけてきた。

そして堀江氏の手法への賞賛は、この国の根幹を揺るがす社会問題を引き起こすとさえ考えている。


しかし、その様に考える私から見ても今回の疑惑はあまりにも小さい。

それに対して、疑惑を報じるメディアは予断を交え、ライブドア社の上場廃止から破綻までを規定路線のごとく扱っている。


まるで、右へ倣えのファシズムのようにさえ見える。


具体的にその疑惑の小ささを検証してみたい。


ライブドア社の粉飾決算と呼ばれるものについてであるが・・・

対象となっているキューズネット社は、私の記憶が正しければライブドア社の100%子会社である。

本社は、ライドドア社と同じ六本木ヒルズ・・・


そのキ社から、架空の契約を下にラ社に利益が還元されたという疑惑であるが・・・

確かに、この手法を用いれば、キ社の利益を親会社であるラ社に還元できる。

そして、ラ社単体の利益は膨らむ・・・


しかし・・・

ラ社単体の利益が膨らむコトにどれだけの意味があるのだろう?


ラ社から見れば、キ社は連結対象の子会社。

それも100%子会社であれば、登記上別会社であっても、実質的には別部門のようなもの。

ラ社単体の利益は上がるが、ラ社の連結利益に変化は無い。


そして、単体の利益よりも、連結上の利益が重視されるのが、現在の商法の考え方・・・


もう少し詳しく見てみよう・・・

キ社が1億円の支出をラ社に対して行ったとしよう。

ラの利益は1億円上がるが、キ社の利益は1億円減少する。

そして、連結決算では、ラ社の1億円の利益とキ社の1億円の減益が相殺される。


つまり、連結対象企業内で取引を行っても、それは連結上では利益として計上されないのである。

それ故に、ラ社単体の利益を見せかけで上げる事の意味は、あまり無いのである。


もちろん、架空取引であるから、法律上は粉飾にあたる。

しかし、単体の利益が上がる事の意味は、とても小さい。


もう一つの風説の流布についても、同様である

(こちらの方が悪意性と影響は大きかったとは思うが・・・)


さて、これだけの疑惑で・・・

ライブドア社本体だけでなく、ライブドアグループの上場各社の株式の担保価値をゼロとした証券会社が現れた。そして、東京証券取引所の取引停止は、この証券会社の判断が引き金になったという報道もある。


東証の西室会長は、ライブドア社の上場廃止の可能性を示唆している。

(トーンは時間を追って後退気味であるが・・・)


業務提携を交わしているフジが、批判の最先端に立っている。

(フジは、ライブドア社から見れば第2位の株主であり、もしもライブドア社が上場廃止にでもなれば、同社の株主は価値を毀損される事に気づいていないのか?)


そして、異常なまでのメディアのバッシング報道・・・

堀江式の「目的の為には手段を選ばず」という姿勢に対するやっかみ等も織り交ざり、堀江氏を叩くことがメディアの使命であると勘違いしているようである。

そして、特に粉飾決算疑惑に関する報道を見る限り、連結決算の意味を意図的に外して報じている。


私は・・・・

何故、これだけの疑惑で地検特捜部があんなに物々しく動いたのか?

そして、何故メディアはこれだけの疑惑で、意図的に疑惑を大きく見せて報じているのか?

その理由に一番興味がある・・・

もし、これが先日記した、耐震偽装問題の疑惑隠しであったとすれば・・・

堀江氏は、身を呈して為政者を2度救ったことになる。


追記)

ライブドア社の元取締役が沖縄で自ら命を絶った。

ご冥福をお祈り申し上げる。

しかし、氏の自殺と今回の疑惑に直接の関係は無いと私は考えている。

氏の自殺は、昨年末からのライブドア社の株価の異様な動きが原因ではなかろうか?

想像の域は出ないが、今回の疑惑で自ら命を絶つとは考え難い。

そして、口封じの必要すら無い。それ程疑惑は小さいのである。



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