ヒューザー小嶋社長の証人喚問を機に為政者は幕引きへの道筋を探っていたはずである。
その意味で、安倍官房長官秘書との関係が明らかになった以外、証言拒否を繰り返した小嶋社長の喚問は茶番ではあったが、効果はあった。
姉歯氏喚問の時は、姉歯氏の個人的な問題というイメージ作りに成功したが、今回は「これで幕引き」という世論を喚起できなかったのであるから・・・・
当初、小嶋喚問に消極的であった与党が、喚問に設定したのが1月17日。
そう、この日は阪神淡路大震災の日であり、宮崎務被告の最高裁での判決の日であり・・・
そして、前日のライブドア社への家宅捜索である。
ここまでして、相対的に注目度を下げる必要があった。
ここまでして、隠蔽したい何かがあったはずである。
蛇足だが、ライブドア社への家宅捜索が小嶋社長の喚問隠しであったとするならば、ライブドア社の騒動は大山鳴動鼠一匹で終わる。
私は、現時点では、この可能性が高いと考えているのだが・・・・
(この問題については、別に触れる)
パズルのピースはまだ不足しているが、報道されているもを組み合わせるだけでも輪郭は見えてくる。
ライブドア社への家宅捜索までぶつけて隠蔽したかったもの、それを想像してみたい。
姉歯氏の喚問以降は、姉歯氏の個人的な問題として道筋をつける方向でメディア報道はなされていた。
しかし、拙ブログでも指摘している通り、姉歯氏の個人的な問題としての側面だけでは、構造的な問題は見えなくなる。
そして、その方向で報道を繰り返す事は、結果として構造的な問題を隠蔽する。
既に指摘されている通り、改正建築基準法がザル法であり、建設業界の抱える問題がココに隠されているからである。
一部報道でもあったが、終了検査が未了のまま引渡しが終了している物件は、1/3程度あるという。
そして、現実的に検査未了の物件に対する強制力を持たない。
さらに、偽造された構造計算書の発見を、民間検査企業も行政も行えなかった・・・
この2つから予想できることは・・・
偽造された構造計算書の発見を検査で行えないものを、手抜き工事の発見が行えるのか?というとこにならないか?
姉歯氏の問題は、偽造された構造計算書を下にした適切な建築であった。
逆に、構造計算書は正しいが、手抜き工事の物件は数多くあると言われている。
事前審査で、専門家が見ればすぐ露呈すると言われた姉歯氏の偽造ですら、検査は通った。
手抜き工事を見抜くはずの終了検査では手抜きを発見できると考える方がおかしい。
小嶋社長が喚問前に恫喝したのは、この法的規制の不備であり、その不備の上に成り立つ業界慣習及びその構造に巣食う政治家ではなかったのか?
それ故に、小嶋社長は喚問で沈黙した・・・
不足したピースに隠蔽されたものは、このような国家的な詐欺の構図では無かろうか?
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