日朝協議が、国交正常化問題と拉致問題が並行協議で行われ、両国がテーブルに着くことが確認されたこのタイミングでの発表である。
このニュースは、発表する側の意図を考えなければなるまい。
<北朝鮮拉致>横田めぐみさん事件、辛容疑者「自分が拉致」 (Yahoo Japan News 毎日新聞)
(引用ここから)
拉致被害者の横田めぐみさん(行方不明時13歳)について、曽我ひとみさん(46)が、北朝鮮元工作員、辛光洙(シンガンス)容疑者(76)=旅券法違反容疑で国際手配=から「めぐみさんは自分が拉致した」と直接聞いていたことが分かった。地村保志さん(50)も自分たちの拉致の実行グループを指揮していた人物として辛容疑者の名前を挙げており、警視庁や新潟、福井両県警は、辛容疑者が複数の拉致事件にかかわったとみて国外移送目的略取容疑で捜査している。
(引用ここまで)
北朝鮮による拉致事件に関する情報は、発表のタイミングを図っていると見るべきである。
そして、このタイミングでの発表に拉致問題の幕引きへの意図を感じてならない。
もし、辛容疑者の引渡しが実現すれば、北朝鮮のいう「拉致問題は解決済み」という主張に正当性を与える結果になりかねない。
辛容疑者をスケープゴートとして、拉致問題全般の捜査が終了しかねない。
拉致問題は、北朝鮮の国家的犯罪である。
実行犯である下っ端が引き渡されたからといって解決と見なされる問題ではない。
しかし・・・
どうも、政府はどこかで拉致問題にケリをつけ、国交正常化という外交成果を優先しようとしているように見える。
2004年の5月、拉致被害者の子供達の帰国を実現させた小泉首相の平壌訪問では、子供達の帰国以外に成果がなかったことを、小泉首相が拉致被害者に頭を下げるパフォーマンスを見せる事で、世論の反発を乗りきった。
小泉首相は、外交成果として北朝鮮との国交回復を実現させたいという強い意図を持っているという報道もある。
小泉首相の任期は、あと9ヶ月。
辛容疑者の引渡しが実現すれば、拉致問題は解決済みの問題として国交正常化に間に合う時間は残されている。
このような見方が、私のうがったものであることを望むが・・・
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